第二種電気工事士 学科編

第二種電気工事士

令和3年度 下期 第二種電気工事士試験 筆記試験 午前 問2

問2 電気抵抗R[Ω],直径D[mm],長さL[m]の導線の抵抗率[Ω・m]を表す式は。

解説

〇 解くのに必要な知識は、

 1 抵抗率とは何か

   抵抗率とは、導線を単位断面積、単位長さにしたときの抵抗の値のことである。

   単位断面積、単位長さとは、数値が1、つまりそれぞれ1m、1mとなる。

2 電気抵抗と導線の長さ、断面積については、以下の関係となっている。

  (1) 導線の長さは電気抵抗の大きさに比例する。

  (2) 導線の断面積は電気抵抗の大きさに反比例する。

3 電気抵抗R[Ω]の求め方は以下の通り。

 導線の直径をd[m]とすると、抵抗Rは断面積(直径dであれば、半径はになるため)に反比例、長さL[m]に反比例するので、

 抵抗率を求めると、

4 単位を統一する

この問題の場合、導線の直径はD[mm]と単位がmmであるが、抵抗率の単位は[Ω・m]と単位がmとなっているので、単位を合わせる必要がある。ちなみに、上記の3ではd[m]と単位をmにしている。

1mは100cm、1cmは10mmなので、1mは1000mmとなる。

これを上記抵抗率の式に代入すると、解答が得られる。

5 実際の解き方

抵抗率の定義が頭に入っていれば、それに越したことはないが、必ずしもそうはいかないだろう。導線の長さLは電気抵抗に比例するのだから、Lの次数は2にはならない。よって選択肢はイ、ハに絞られる。後は導線の直径がDなので、断面積ではD2の次数2が含まれることが分かれば解答にたどり着く。

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